人間の文化のなかで、紙は記録と伝達をはじめとする、多様な役割を果たしてきました。しかし現代においては、それらの機能に加えて、 さらにその本質と意味が問われつつあります。人類の偉大な産物としての紙は、まさに新しい変革に遭遇しつつあるのです。 それは、緑の地球、その未来についても重要な課題でありましょう。
この様な時期にあたり、世界から日本の紙に対して熱い目が注がれていることを、私たちは確認せねばなりません。 それは、古代以来の紙の伝統を伝える和紙が、いまも溌剌とした生命を持つとともに、工業社会のなか、 新しい紙の意味が実験されつつあるためと考えられます。
1983年、京都で開かれた国際紙会議は、世界最初の最も充実した会議として記憶されています。それは、 紙をめぐる国際的な文化の熱い交流でありました。それをさらに展開させるために、私達は、世界の人達の要望によって、 日本・紙アカデミーを設立いたしました。
紙の本質、歴史、加工、創造、情報媒体、芸術素材など、紙を中核として、ジャンルを越えて広がる次元の世界をここに結集して活動しています。 日本・紙アカデミーは、紙を愛し、紙を考えるすべての人々に広く門戸を開き、共に未来の紙の世界を開くための集まりであることを願うものです。 積極的なご参加を歓迎いたします。
(1988年6月)
1.紙に関する調査・研究および資料の収集・保存
□ 紙の製造・紙製品および資源・環境問題や紙文化の調査・研究、関係資料の収集・保存
2.紙に関する諸分野の振興・普及活動
□ 紙の科学技術・歴史・デザイン・芸術などの専門分科会の創設と研究発表会、展覧会、
講演会、見学会、ワークショップなどの開催。
□ 関東・東海・北陸・四国・西部の各支部の独自企画による各種活動
3.国際交流の推進
□ 国内・海外における国際的紙関連イベントの開催および協力
4.機関誌および刊行物の発行
□ 機関誌「日本・紙アカデミーニュース“紙”」の刊行
□ 会員のイベント情報「お知らせ」の発行
□ 紙に関する諸刊行物の発行
5.国内・海外の紙の専門家および関係団体との連携と交流
6.日本・紙アカデミー賞による紙文化への貢献者の顕彰
□ 会員の推薦による個人・団体への各種賞の授与
7.紙文化に関わる個人および団体・機関のデータ ベース作成とネットワークの構築
8.その他本会の目的達成に必要な事業
事務局
〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎御所海道町 京都工芸繊維大学気付
連絡先:075-933-8926(伊部)
Email: info@kamiacademy.org